【完】俺のこと、好きでしょ?




「あんたは俺だけのものだって、この体に教えたい」



「……っ、」



本当は、頭のどこかでわかっていた。


けれどさすがに、怖かった。


意味を問うほど鈍感ではなく、でも、すぐに頷けるほど勇気はなかった。



「俺が病人じゃなかったら、襲ってた」



「…………」



……え?


じゃあ今は……えっと、そういうことはしないってこと?



ちょっと安心したけれど、拍子抜けもした。矛盾する気持ちが交差して、すごく複雑な気分になる。



……あたし、イヤじゃなかったのかもしれない……。




「あんたの服は、乾燥機にいれてるから……たぶんもう乾いてると思う。ちょっと取ってくる」