「有馬くん……!」
あたしはゴロンと寝返りをうち、有馬くんの腕の中で彼の顔を見たくて方向転換した。
「あ、待って、まだ……!」
「っ!」
制する有馬くんの言葉もむなしく、あたしは手で隠される前に、有馬くんの真っ赤な顔を見てしまった。
「……あ、有馬くん、顔が赤い……」
「赤くなんてない。ちょっと熱でおかしくなってるだけ。さっきの発言もそう。熱のせいだから……忘れて」
捲したてるように饒舌に言い訳をする。
そんな風に恥ずかしそうに顔を逸らされたって、もう遅い。
「そんなの無理だよ」
さっきの言葉を忘れろなんて、そんなの有馬くんの都合が良すぎる。
あたしの胸は、もうこんなにもドキドキしてるというのに。


