……なんじゃそりゃ。
さっきは「帰れば?」なんてイジワル言ってきたクセに、いざあたしが邪魔かもって思って発言すると、それを庇うような言動をする。
もしかして、有馬くんて天の邪鬼?
じゃあお言葉に甘えて、もうちょっとここにいてみよ〜なんて。
そう思うあたしは、少し図々しいのかも。
積まれてる画集の1番上のものを、そっと手にとって見る。
どうやらこれは、画集じゃなくて絵の描き方という、教本っぽいものだった。
人物画の描き方……?
有馬くん、人物の絵が描きたいのかな?
「あんた……大丈夫なの?」
「えっ?」
有馬くんのイキナリの言葉に顔をあげる。
すると、あたしの顔を伺うようにジッと目を見つめられた。


