「じゃあ、俺はもう行くな」
「うん、ありがとう。石原くん」
「おう。有馬がいやになったら、いつでも俺はあいてるから」
ちゃんとスーパー袋を持ち直した石原くんは、笑ってあたしたちの横を通り過ぎようとする。
そのとき、石原くんはスッと有馬くんに近づき、あたしには聞こえないような声で有馬くんに何かを耳打ちした。
その様子を一部始終見ていると、大きく目を見開いた有馬くんが、チラリとあたしに視線を寄越す。
そして、
「ザマーミロ」
そんな意味深な言葉を残して、石原くんはちょっと満足げな顔で帰って行った。
……え、なに?
今、なにが起こったの?


