「わかった。実はあたしも今日、ちょっと用があってさ……」



「あー、お前今日、日直だもんな。でもテストの日の日直はまだ楽だから、良かったな」



え……?



チラリと黒板の日直のところのネームを確かめてみる。



ホントだ!今日あたし日直じゃん!



他人の日直を代わってばかりで、自分が日直だという日のタイミングがわからなくなっている。



石原くんに言われるまで気づかなかった……!



「……ん?用って、別の用だった?」



「え、ううん!日直のことだよ……!」



いや、本当は有馬くんのことだけど……日直の用事も、嘘ではないもんね。



大丈夫なはず……。