でも、どうしよう……。
自転車で1時間くらいってことは、徒歩ならかなりの距離だよね?
走っても、時間はかかりそうだし……体力にも問題がある気がする。
「葉山?」
そんなとき、グッドタイミングでとある人物があたしに声をかけてきた。
その人はあたしと、あたしの隣にいる有馬くんを見て驚いた顔をしている。
「石原くん……!」
今学校に来たであろう石原くんに、あたしは有馬くんの手を離し、必死にすがりついた。
「お願いがあるの!石原くん、チャリ通だよね?今だけ自転車貸してくれないかな!?」
「は?え? 今だけって、お前ら学校は?」
「サボる!だけど、先生に適当に言い訳しておいてほしい……!」
ギョッとしている石原くんに頭を下げてお願いする。


