「あんたって、いつも泣いてんね」
目も合わさずに、黒板を見つめながらそんなことをボソリとつぶやく有馬くん。
……えっ。
ああ!涙……!!
有馬くんの言葉で、あたしは自分が泣いていたことを思い出した。
うわ、また泣き顔見られるとか、最悪……!
「ち、違うの!これは……黒板消してる時に粉が目に入って……」
必死に言い訳をするが、自分でもわかりやすいくらいに動揺してるし、嘘くさい。
「ふーん。ま、どうでもいいけど」
本気でどうでもよさそうに、そのまま有馬くんは黒板のチョークを手に取った。
それは、さっきあたしが〝有馬くんが好き〟って言葉を書いた、白色のチョークだ。
ドキリと心臓が跳ねる。


