「千歳ももうすぐテストだから当分会えないらしい」

「その前に信吾との話に蹴りはついたの?」

「信ちゃんと話してない」


3人の目が光り、
美海はカフェテラスで小さくなって座った。


「早く別れなよ。ただの浮気じゃん!」

「てか千歳くんも彼女と別れたの?」

「…まだ」


は?
と言う大きい声が響き渡った。


「美海はまあ信吾への恐怖心があるとして、千歳は何?別れるって言ったんじゃないの?」

「うーん」

「また果南がキレるよ!美海」


ちょうど1週間前に
果南は自身の血管が吹き出すのではないかというくらい怒り散らした。


でも果南だけではなく、
その日は初めて
浅見もマナも声を荒がした。