長い講義。

必要なのか必要じゃないのかも
まだ2年生の美海たちには分からない。

たまに混じる教授のくだらない
人生論においては
もう右から左。

ルーズリーフに書かれた授業内容は
夏休み明けの提出レポートの材料になる。


比較的に真面目な
浅見とマナはルーズリーフいっぱいに
内容を書き込んでいく。


その横で携帯をいじり倒す
美海と果南。


美海は最近常に千歳とメールをしている。


果南は誰とメールしているのか
3人ともよく知らない。


マナは携帯が鳴ると思えば
大抵家族の誰かからのメールだ。


その8割りが自慢の弟だ。


もうすぐ
長い長い夏休みが始まる。


その前にテストがあるにも関わらず、
美海と果南は勉強する気が

いつもない。