「俺も、彼女がいます。美海が勘づいた通りだよ。それでも君に会いたい」


今日一番の笑顔を見せ、
美海は千歳に手を振った。



美海の後ろ姿を見送りながら
千歳は小さくガッツポーズをする。


美海は千歳を背にしながら笑顔をこぼした。


次に会った時には
お互いの今の恋愛を話そう。


そう最後に2人で話をした。


足が弾む。

メールをしていた時も
指が弾んだ。

電話の後は
眠れなかった。


美海の心の弾みはもう止まらない。