1時間半の電話を切った頃には
充電が2つも減っていた。


携帯を額にあて、
美海は声をあげた。


「やばーい!超楽しかった!」


久しぶりの
心の弾みに喜びを隠せなかった。


毎日のメール、
週に2回の電話。


すでに美海の気持ちは
1人で走っていた。


これから知る千歳の真実も知らずに。