「し、信ちゃん?どうして…ここに…」
「え?そんなの俺が聞きたいよ。何で美海が千歳の家の前にいるの?何で手繋いでるの?」
やっとの思いで振り返ると
笑顔でその場に立つ信吾がいた。
「さ、美海帰ろう。何してるの?明日から夏休みだよ?今年も旅行いこう。何処に行きたい?」
「信ちゃん、ちょっと待って。何でここにいるの?」
「あ、忘れてた。まず千歳に用があったんだ」
信吾が一歩大きく前に踏み出すと
そのまま拳が宙を舞い、
美海の真横で鈍い音がした。
手が離れ、
そのまま千歳は家の塀に背中をぶつけた。
「千歳!!!」
美海が駆け寄り、千歳にしがみつくと美海の肩を強く掴み信吾は2人を引き離した。
千歳の胸ぐらを掴み、そのままもう一度背中を塀に叩き付けた。
「信ちゃん!!」
また右手が千歳の頬を貫く。


