気づいてよ、この気持ち

私が玄関のドアを勢いよく開こうとすると、

「いってらっしゃ~ぃ♪あ!ハンカチと、

ティッシュは持ったの?!女の子なんだから

身だしなみは大事よ?忘れ物はな~い?大

丈夫~??」

心配性のお母さんがパタパタとスリッパの音

を響かせながら私を引き止めた。

「もうっ大丈夫だってばー!私だってもう高

校生だよ?そんな心配いらないってば~」

「そうね~。由梨ももう高校生だものね。で

も、お母さんはお母さんなんだからしょうが

ないじゃない~。由梨が心配で心配で…「はい

はい、わかったから!もう行くね!」

私はお母さんの話を遮って家を出ようとし

た。

「あ!そうそう。今日、お隣さんに由梨の同

級生がお引越しして来るわよ♪由梨覚えてる

かしらね~?んーでも由梨は小さかったから

覚えてないかしら」