がしっ



・・・え??



一瞬思考が停止した私。ハッと我にかえって、私の腕をつかんだ犯人を見ると。



心のどこかでは予想していた、昨日の先輩だった。



私は、とりあえずひきつった笑顔を浮かべた。



「何その顔。あからさまに嫌そうな顔じゃん。」



先輩は嬉しそうに頬をふくらませた。