結局、学校についたのは本鈴10分前の予鈴がなった時くらい。
いつもは20分前くらいに着くから、いつもよりも大分遅め。
教室について、すぐにアキがこっちに来た。
「ちょっと!ハル、遅い!
こっち来て!!」
お、怒ってる......
「もう!なんでこんな時に限って遅いのよ!」
「ご、ごめん...」
朝に人があまり来なさそうな場所に着いて、アキは勢いよく振り返った。
「で!?」
「?」
何が「で!?」なのかよく分からず首を傾げる私。
「何不思議そうな顔してんの!
昨日、冬馬くんに話せた!?」
勢いよく言うアキに少し気圧されて、1歩後ろに下がる。
やっぱ、怒ってるよね。
そりゃそうだよ。友達に何かあるの?って聞いたら答えてくれなかったのに、男子に聞かれたら答えるんだもん。
そりゃ、嫌だよね。
アキ、離れちゃうかな、私から。
また、私は1人になるのかな。

