「お前は
どうするんだ?」



私の決意を真っ直ぐに問いかけてくる。

真剣な眼差し

雪那君らしい問いかけ



「諦める。

勝てないと思ったから諦めるんじゃなくて

ナツキと紅葉さんが成功することを信じて
諦めるよ」



だって好きな人の幸せを願いたいじゃん

一番に



「2人の恋をまだちゃんと
自分に正直になって
応援する事は出来ないけど

しっかり立ち直って

次こそ幸せな恋愛をするんだ。」



私の言葉を聞くと雪那君は頷く。

何も言わずに

ただ1度頷いた。





声には出さなかったけれど

雪那君にはとても感謝している。

いつか…

いつかその感謝の言葉を雪那君に言える日はくるのかな