「ぐ、具体的に何をしたらいいんですか?」

コーヒーをズズっと飲んで、身を乗り出し、そう尋ねる。虹希さんに私のことを好きになってもらいたい!その一心だった。

「その前に。お互い自己紹介だ」

「あっ。私の名前は本堂実子です。歳は17、高3で、通信制の高校通ってます。部活経験とか習い事経験は特になくて趣味もそんなにありません。恋愛経験とかも・・・」

「ふーん。そっか。俺はメールでも言ったとおり、水原虹希。秀凛館高校、バスケ部卒で、大学は青川東。経済学部だ。サークルには入っていない」