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「陽菜さんごきげんよう。」






学校に行くとお淑やかにクラスメイトの子たちが挨拶をしてくれる





そういつも通り教室に入ると利華とすずかが駆け寄ってきた






「二人ともおはよう!どうしたの??何かあった??」





私が首を傾げると二人はにやにやと笑う





「陽菜、今日のニュース見たわよ??」





と、すずか





「ニュース??」





私は首を傾げる




「昨日ジュエリーのお披露目会に行かれたでしょ??その時の様子、今日朝ニュースでやってたのよ??陽菜が行くと何かと取り上げられるわよね??相変わらず可愛かったわよ」







嬉しそうに私に絡みつくすずか





「そ、そんなことないよー、、、って、ちょっとすずか、離れて??」






私は机にバッグを置き、椅子に座る






「それよりも!!!!本題はこの記事!!じゃーーーん!!今年もランクインおめでとう!!」





そう雑誌のを私の目の前に出す利華





「世界の美女ランキングトップ5入り!!しかも陽菜以外海外の有名な女優さんとモデル!!ほんと陽菜はさすがだわ。何も芸能活動とかしてないのにこれだもんね??」






私は利華の持ってる雑誌を取り上げて抱えて隠した





「もう、やめてよ!!恥ずかしいから…」




そう俯くとすずかは私の頭を撫でる




「ほんとすごいわね??毎年どんどんランキングもあがってるわ。でもみんなに知られて私たちだけの陽菜じゃなくなっちゃうーーーー!!」





そう言ってまた私に抱きつくすずか




「昨日のジュエリーのお披露目会で陽菜が着てたワンピースとつけてたジュエリー持ってたバッグ今問い合わせがすごくてどこ行っても品切れだって。西園寺陽菜の影響力ってホントすごいわね??」





そう優しく笑う利華





私は首を横に振る






「私は何もすごくないわ。全部パパとママとお兄ちゃんのおかげだから」







「そんな風にはっきりと言い切る陽菜って本当に素敵よ?」





そう二人は私の手を握ってくれた