「何があったか知らねえけど、その花園さんからの頼みなんだよ!!しかも碧維のことは無理矢理でも連れて来いと。連れてこないと利華の奴もうるせえしよ?」






「はあ??意味わかんねえ。あんなこと言っといて今度は来いとか言ってること矛盾しすぎ」






引きつった表情の俺を見ながら慎一はもう一度頭を下げた





「勉強とバイトの気分転換だと思ってさ!!頼むよ!!」






何でか慎一に頭を下げられると断れねえんだよな…
唯一の数少ない友達だし





「場所は…。場所はどこなんだよ??」




そんな俺の返答にぱあっと表情が明るくなる慎一






「沖縄!!」





「はあ?そんな金ねえよ!!」




思わず声を上げてしまう
勝手に近場だと思っていた俺は目を見開いた






「何か金はかからないからって!!最初はハワイとか言ってて、それはさすがに時間もないし碧維、パスポートもまだ持ってないだろうから沖縄にしてもらったんだよ!!」






「それはどうもありがとう」






俺は苦笑いをし、目を反らした






ということで、夏休み沖縄に行くことになった