しばらく歩くと家の門が見えてきた
その前に、何人か人が集まっていた






「陽菜??!!」





「よかったーーーー!!心配したよ!!」





そういって駆け寄ってくるのはすずかと利華
中井さんも門の前に立っている






「二人とも心配してくれたんだね??ありがとう!!」






二人にお礼を言った後、中井さんの前に立ち深く頭を下げた






「中井さん、勝手なことをしてしまって申し訳ございませんでした。」




中井さんは首をそこにゆっくりと振る





「とんでもございません。お嬢様が無事で何よりです。すぐに探し出せなくて申し訳ございません。」






そして中井さんは碧維君に近寄り、お辞儀をした






「このたびはご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございません。お嬢様を探し出してくれたことを感謝しております。」






碧維君は困ったように目を反らし、私の方を見た






「碧維君!本当にありがとう!!筆箱は、、、また今度返してください!!」






そう笑いかけるとすずかに手を引かれる





「お手伝いさんもみんな心配しているみたいよ??早く行ってあげなきゃ!!では、佐々木君お気をつけてお帰りになって?」







私は二人に手を引かれ、家の中に入った