私は碧維くんの座った席の前に座り周りを見渡した
制服を着た子たちがみんな楽しそうに話しながらハンバーガーを食べている
隣に座っている人も学生さんで男の子と女の子
二人はバックにお揃いのキーホルダをつけている
お付き合いしてるのかな??
周りを見るとちらほらとそんな子たちがいる
私は碧維君の顔をこっそりと見つめた
もしかしたら私たちも周りから見たらそんな風に…
なんだろ…ちょっと嬉しい??
ん??嬉しいって何で??
そう思ったとき、後ろの方からコソコソと小声で話し声が聞こえてきた
「ねえ、あそこに座ってる子、高百合女学院の子じゃない??お金持ちのお嬢様もこんなところ来るんだ」
「でも一緒にいる男の子永徳の人じゃん。格差あり過ぎ!!付き合ってるのかな??」
私はそんな付き合っているっていう言葉に一人ドキドキして下を向いた
「まあ、男の方見た目はめっちゃイケメン!!顔で選んでるんじゃない??」
ち、違う!!
そう私は不意に振り向いてしまう
ばっちりと目があってしまう
女の子たちは目を反らしその場を離れる
「今の子西園寺陽菜さんじゃない??この前雑誌に載ってたよ。世界でもトップのお金持ちだって。」
「うそ!!じゃあ、永徳の人と何か付き合ってないよ。ああいうこって私たちとは住む世界が違うもん。」
最後に聞こえた会話がこれ
私はそっとまた俯いた
「西園寺さん??大丈夫??やっぱこんなところで、永徳の俺といるの恥ずかしい?さっきからずっと俯いてるもんね」
そんな言葉にぱっと顔を上げ、首を振った
「違います!!私は、、私はやっぱり碧維君から見てもそんな風に思うような子に見えるのでしょうか??」
そう唇をかみしめる
碧維くんは優しく微笑む
「そんなことはないけど、金持ちってそうなのかなって。そんな深く考えないで。マイナス思考すぎ。ほら、ハンバーガー食べなよ。ポテトも食べていいよ」
そう言って私の方にトレイを寄せる
私はこくんと頷き、トレイを見下ろした

