格差恋愛


あの日、あの後のお稽古はなかなか集中できなくて、先生に心配された





漫画に描いてあることは私にとって未知の世界で
本当に同じことをされてドキドキするなんてことも私にはわからない。





分からないまま時間が過ぎて、だんだんと暑くなってきた今日この頃
制服も衣替えをして夏服に代わっていた






私の生活は何も変わらない。
学校の後は大体お稽古の毎日



休日はすずかと利華と過ごした





でも少女漫画を読むとき
その時はいつも碧維君のことを思い出した




そしてバックの中には借りていたハンカチが入っている
帰りの車ではこうやって窓越しに碧維君のことを探していた






やはりなかなか偶然会うなんてないものね。
私は諦めてため息を着き、最後にちらっと外を見た時、ドクンッと胸が高鳴った






「中井さん!!車を止めてください。」





車はスピードを落とし、道の端に寄った






丁度何メートルか前から碧維君が歩いてくる





早くなる心臓
私は深呼吸をした





車の窓を開け、思い切って声を出した





「あ、あの!!碧維君??」





言ってしまいました…
そう少し後悔しながらも恐る恐る様子を伺った






碧維君と目があい、碧維くんはゆっくりとこっちに近づいてきた






そして目の前にいる碧維君の姿





また、会えた…






何でこんなに嬉しいんだろう





一人の人に会えて、こんな気持ちになったのは初めてだ



私はワイシャツにネクタイを巻いている制服姿の碧維君をまじまじと眺めた