格差恋愛

碧維君は表情を変えずに私を見た




何を考えているのか分からない力強い目で私を刺す。






「ふ~ん。“外の人”ね。何それ。」





私は焦って言葉がなかなか出てこない





「お金持ちのお嬢様は俺ら一般人のことをそう呼んでるんだだ??」






「ち、ちがくて、いや、ちがくはないんですけど、、、」






嫌な汗が流れそう





「なにそんなに焦ってんの??それって差別用語??外の人は汚くて野蛮で貧乏人って、そうやって見下してんだ?」





碧維君は笑ってるけど目は笑ってない



私は俯き何も言い返せない
だって本当のことだから




でも見下してなんかいない
そう思ってた






昔からそうやって教わってきた
学校でもみんなが言っている





その中にいる私も心のどこかでそう思っているのかもしれない






瞬きをしたとき、ボロッと涙がこぼれた
私、最悪だ





失礼なことを言って
勝手に泣いて





私は鼻をすすりながら涙を指で何度もすくう





そんな私の顔を覗き込む碧維くん