家を見上げる私たち




「ねえ、嘘でしょ??」




そう切り出したのは利華




「は??なにが!!」






「何ここ!もしかしてこんなところでお食事会をやるわけじゃないわよね??」






そう慎一君を睨む利華




「あたり!!いいじゃん!!庶民とやってみたかったんだろ??それってこういうことだよ」






「まあ、私も興味あるしいいじゃない!!こんな経験めったにできないし!!」




そう微笑むすずか



利華はため息をつき、仕方なく家の中に入った




部屋のドアを開けると小さい部屋に男の人が三人
私たちは恐る恐る部屋に入った





立ったまま部屋を見渡す私たち




「面白いお部屋ね??私の衣装部屋よりも狭いわ」
なんて思ったことをそのまま言ってしまうすずか





「で、椅子もない部屋にどうやって座ればいいのかしら??」





そう嫌味っぽく言う利華





「ほら!!これでも尻に敷いとけ!!」




そう慎一君は一人一個ずつクッションを渡してくる




私たちは慣れない場所で、慣れない座り方で
ゆっくりと座った