「ふ~ん、めんどくさい。他あたって。」






話を一通り聞いた後、俺はあっさり断った
簡単に言うと



日曜日に金持ちのお嬢様たちと合コンをする
それに参加しろと





そんなところ





「お願い!!一生のお願いだよ碧維!!」





そんな言葉に呆れる




「おまえ一生のお願いこれで何回目?つうか何でまたそんなお嬢様学校の人たちとやることになったわけ??」






「それなんだけど、この前俺が契約したサッカーチームに挨拶に行ったんだけど、その時親切にしてくれた西城選手の家に行ったんだよ。そしたらなんと西城さんの娘がたまたま幼馴染でさ!!で、そいつに頼まれたんだよ」





慎一はスポーツ科に通っている
俺とは小学校からの友達
サッカー界では次世代のエースと言われていて世界的にも話題になっている
そして海外の有名なサッカーチームから声をかけられ、莫大な金額で契約を交わした




周りからは神の子だとか、
生まれながらの才能だとか言われてるけど俺は知っている





人の何倍も努力を積んできた男だと





「ふーん。西城選手ってあの。その娘ね~。そういう奴らとあんま関わりたくねえな。俺嫌いなんだよね。ああいう親が金持ちで~ってやつ。」





そう告げると慎一は少し寂しそうな顔をする





「まあな、俺の幼馴染も何だか性格変わった気がするよ。でもよ、一応俺の初恋の相手なんだよ利華は。だからな?碧維おねがい!!」