男子と会話はできません










目をあけると、空を青々とした葉が泳いでいた。


隙間から柔らかい日が射し、頬を優しい風が撫でる。


「起きた」


隼人くんがわたしを覗きこむように見た。


「わっ」


身体をゆっくり起こすとわたしの脚に隼人くんのブレザーがかけられていた。


こんな夏日なのに、正装で来いとか先生無茶言う。本当に。


そうじゃなくて。


さっき立ちくらみがしたから、日陰のある長いベンチで休ませてもらったんだ。


横になったら、いつの真にか眠ってしまったんだ。


凄くリアルな夢を見て……。


「ごめん。ちょっと寝ちゃったみたい」


「定期戦、もう終わったよ」


「えっ?……嘘」


「嘘。起きないから、意識なくしたのかと思って焦ったけど。寝息聞こえて安心した。ポカリ飲む?」


と、差し出した。


「ありがとう」


受け取って飲む。少しぬるくなってるから、時間けっこう経っちゃったのかな。