「えっ?」 「火傷しなかった?」 急に触れられた手に、好きと言われたみたいだった。自然と離れた。 「だ……大丈夫」と、視線をそらすと、アナウンスが流れて、花火が間もなく始まることを告げた。 あのときを、なぞってるみたいだった。 また目が合う。今、お互いの頭の中に浮かんだのは、あの日のこと。同じ記憶がよぎった。そんな気がした。