男子と会話はできません


夏休みが明けた教室。


『はーやーとー』


『何?』


『彼女欲しくない?』と、隼人の肩を抱いた。


『欲しくない』


即答。


『俺の彼女の友達がお前を是非紹介して欲しいって。会うだけ。どう?』


『日に焼けたね』


『……てめ。聞き流したな。つうか、お前なんで彼女つくんねんだよー。つうか女に興味ないのが不思議でしょーがない』


えいっと雑誌のグラビアページを広げた。


『こん中だったらどれがいい?』


『右?』


疑問系で隼人は答える。


『うお。俺とタイプ一緒じゃん。だよなー右だよなー!俺遊んでそうな乳でかより、こういう清純かつ素朴な乳を持つ女のほうがいいわ』


笑うと、隼人は微笑した。


隼人は空気みたいな奴だと思う。


掴めないし、何を考えてるかわからないのに、目立たないように見えて誰からも大切にされているような、そんな感じ。