いつだって、わたしの隣にあったのは『誰かのせい』という言葉。怖いことがある度、抱き締めて、盾にしてた。そうすることが、安心だったんだ。


心が本当は揺れてるんだ。


二人と話さなければいいって、選ばなければいいって言いながら、自分の気持ちに気づいたときに、また後悔するかもしれない。そしたら今度はタイミングのせいにするの?って。








ママがこんな名前をつけたから。


彩子があんなことを言ったから。


ママが。彩子が。実咲ちゃんが。あの子が。


違う。わたしが。


誰かのせいじゃない。


わたしがいつも決めていたんだ。


今だって、わたしが決めてるんだ。


なら、心の納得のいく答えを見つけないといけないんだ。