こっち見ないかなー。ガン見する。見るわけないだろ、と、どこかで思っていたからできた。
ウレイちゃんは花壇の右奧に手を伸ばして、水やりを続ける。
小さいから大変そう。つうか、その場所でやってるからやりにくいんだよな。
自分が移動すればいいのに。
……戻るか。
俺の移動すればいいのに、が通じたかどうかはわからないけど、ウレイちゃんは体を俺のほうに向けた。
目があった。
やべ。
逸らして、体育館の壁を一度見る。ゆっくり視線を戻すとウレイちゃんは俯いて歩いて、花壇の奥の花にかけやすい位置に移動した。
……なんだ。名前負けしてねーじゃん。
面白くねーな。



