「それは、あなたの自由だから」


「うん……考えてみる」


優しく頷いた。わたしは胸がズキズキしてた。


これが隼人くんがいう罪悪感なのかな。ママに哀しい思いをさせてる気がして、まだすっきりしなかった。


「それと。ひとつ言うけど、名前と体操着の件は別だから、そのことはちゃんと教えなさい」と、真剣な顔で言うから、今まであったことをきちんと話せた。


問題だと思いたくないことも伝えた。


他の友達とは仲良くしてるし、ある一部の子にされただけだし。


なかなか納得してくれなかったけど、もう一度同じようなことがあったら、先生に相談するから、必ず言うことと、口すっぱく言われて話し合いは終わった。


ママと真面目な話をするって、あんまりなかったな。


思ってることを、ちゃんと話すって大事だけど、やっぱり心配かけたくないと、実感する。