「そう言われないとやってけないから、言ってるだけだよ」 「えっ?」 「だって」と、言いかけて言葉を止めた。 「それより今日、家に帰れそう?」 「……あ」 「泊まっていってもいいけど?」 「……」 「ばあちゃんとじいちゃんの間に川の字になって寝ることになるかもしれないけど。ちなみにじいちゃんは歯ぎしり、ばあちゃんはいびきうるさいから寝れないかもしれない」 ふっと笑えた。 「帰ろっか」 「うん」 「送るよ」と、隼人くんは立ち上がった。