「あのあと気になって聞いたんだ。あの子達に。悪ふざけで、あんな冷やかしたこと言いたくなったみたいだけど、体操着には手をつけてないって言ってた」
「え?」
「もしかしたら、市ノ瀬の元カノの芽衣って子なら、やりかねないかも、なんて言ってたけど。まあ何が本当で嘘かわかんないけどね」
「そうなんだ」
「余計なことだったよね」
「そんなことないよ。ありがとう。いつもごめんね。頼っちゃって」
「全然頼ってないじゃん」と、素っ気なく言った。頬に当たる風が冷たく感じた。
「高塚に頼りにされてるなんて一度も感じたことないよ。いつも俺がしたくてしてるだけ」
「隼人くん、優しいから……ああいうの気にしちゃうんだもんね。ごめんね、もう大丈夫……」
「あのさ、理由もなく高塚のこと気にすると思う?」
言葉を飲み込んだ。
その目があまりにも真剣だったから。



