「誰も責任なんかとってくれないんだから。自分が大事にしなきゃいけないんだよ」
小一の弟くんが、わたしの隣に座るとお煎餅を取って食べた。ぼろぼろとこぼしながら。
「にーちゃん、そろそろ帰ってくるかなー」
「帰ってくるよ」と、小ニの弟くんは教える。
「今日、昨日の続きやるの」
と、最近プラモデルを作り始めたことを嬉しそうに教えてくれた。
隼人くんの帰りを待ってる人がいるんだ。
会いたいと、無事に帰って来てほしいと思っている人がいるんだ。
ママもそう思ってるのかな。
想像すると心配しているママが浮かぶくらい、わたしは幸せな子供なんだ。
麦茶を飲みほした。帰ろう。
「ご馳走さまでした」と、伝えると「えっ?高塚?」と、隼人くんの声がした。
振り返ると、明らかに戸惑った顔の隼人くんが立っていた。
わたしは頭がパニックになり「ごめんなさい!」と、頭をさげるとテーブルに額を勢いよくぶつけた。



