放課後、みんなが帰ってから、体操着を鞄にいれた。
一目見て、わかった。わたしの体操着が、切り刻まれていた。
誰がこんなことしたんだろう。
顔を見せないで、隠れてこんなことするなんて最低だ。
溜息を吐いて、誰もいない教室を見渡す。
隼人くんの席。そっと近づいて、机の天板を撫でた。
ズキズキする。
2人が並んでいる姿を、わたしは、笑いながら見れるのかな。
なんとなくイメージしづらくて、そんな自分が嫌だと思った。
言ってることや、思っていることが、滅茶苦茶だ。
こうなることだって、想像できたはずなのに、わたしは心がどんくさいのかもしれない。
形だけの覚悟だったのかな。そんなものが、わたしを守るはずないのに。
本当にどんくさい。



