男子と会話はできません










「体操着?いいよ」


実咲ちゃんと一緒にロッカーに行くと、きちんと畳まれた半袖の体操着を手渡された。


「本当にごめんね。洗って返すから。明日体育ある?」


「ないし。もう一枚あるから大丈夫だよ」


「本当にごめんね」


「謝りすぎだよ……あっ、そうだ羽麗に報告することがあったんだ」


「えっ?」


「あたし、隼人くんと付き合うことになったんだ」と、耳打ちされた。


思ってもいなかったことで、驚いて声にならなかった。


「羽麗?」


「あ……びっくりして。ほら実咲ちゃん全然ダメって言ってたから。良かったね。おめでとう。実咲ちゃんから?」


「ありがと。うん。文化祭のときにね、告白してオッケーもらったんだ。まあ、粘り勝ちって感じかな?何が起きるかわからないね」と、嬉しそうに笑った。


「誰にも言わないでね。隼人くん、噂とかされるの嫌いだから」と、唇に人さし指をあてた。