「いや言いたくなかったら、いいから……って、けっこー気になってるけど」
気を遣った訊き方だけど、本当は、とっても知りたいってことだよね。
隼人くんと話してるの見て、複雑な気持ちになったりするのかな。友達だけど。友達だから?
息を吐いて、覚悟を決めた。
「わたしのこと、バカだなぁって思うよ」と、市ノ瀬くんの目をしっかり見て言った。
「そう思わないかもしれない。てか、どっちでもいいよ。ただ、気になってたから、ずっと」
「わたしがね、ダメだったんだ。誤解をちゃんと解かなかったから。それで、嫌われちゃったんだと思う」と、つま先を見た。
「誤解?」
「うん。隼人くんと付き合ってすぐのことだったんだけど。
小学校のときに怪我させた男の子の話したでしょ?
その子が急にわたしに話しかけてきて、なんか……その怪我のときの話をしてきたんだ。
そしたら急に男子と話さなくなったの俺のせい?とか言われて、違うよって否定したの。
そしたら、なんかねちょっとしたアクシデントがあって、キスされそうになって、びっくりして、突き飛ばしたの」
「……」



