男子と会話はできません


しばらくノートと睨めっこしてたけど、ほとんどの男子は戦線離脱して、ゲームをしたり、漫画を読んだりと違うことに夢中になってほっとした。


やっぱり帰ればよかった気がした。こういうときじゃないと遊べないっていうのだから、男子だけでいるほうが気兼ねなかっただろうし。


ひとり反省してると、「高塚、この前、英語で配られたプリント持ってる?」と、隼人くんが訊いた。


「プリント?あるかも」


「見せて」と言うから、クリアファイルから取って渡した。


「高塚、真面目だよね」


「えっ?真面目?……そんなことない」


「予習とかしてるでしょ?」


「えっ?なんでそう思うの?」


「……いつ当てられても、堂々と答えてるから。間違えないし」


「……そ、そうかな。でも隼人くんだって真面目にやってるよね。居眠りとかしてるの見たことないし。朝練とかしてるのに、偉いなって思ってたよ。わたし、たまに寝ちゃいそうになるから。なにもしてないのに」


ドギマギしながら、答えた。まさかそんな風に見ていたなんて思いもしなかったから。