わたしの動揺が伝わったのか、「ごめん」と、小さく言って離れた。
「ううん」と首を振る。変な空気にさせちゃった気がした。
だけど、「その隙に」と油断したわたしの手にあったお守り入りの紙袋は簡単に奪われてしまった。
「あっ!」
「なにこれ、なにこれ?」と、宝物でも見つけたみたいに、すごく嬉しそうに目を輝かせるものだから、今さら違うとも言えなくなってしまった。
「開けていい?」
「うん。でも下手だよ」
「下手?手作りなの?」と、確かめる。
「……うん」
紙袋を覗き込むと、「おっ!」と声が弾んだ。
「おおおっ!」
どういうリアクションなんだろう。家で一人で見てもらえば良かったかもしれない。
「お守り?すごいね。ありがとう」と、紐を持って眺めた。お守りが揺れてる。



