男子と会話はできません


















ベッドに寝ころび腕を天井に伸ばす。


手を開いて閉じて、開いて閉じる。


雑におろすと、ベッドが揺れた。


壁側に寝返りをうった。


実咲ちゃんから、『市ノ瀬くんとどうだった?絶対羽麗のこと好きだよねー!』とメッセージが届いた。


「市ノ瀬くんって、本当にわたしのこと好きなんだ」


棒読みで、ひとり呟いた。


クスクスと笑ってしまった。本当に想像したらおかしかった。


わたしが、男子に好かれるわけないのに。


好きなんて言葉は、わたしに相応しくない。


ぐっと身を縮ませた。


自分で思って哀しくなる。


わたしを追いつめるのはいつもわたしで、他人じゃなくなった。


それはいつからだろう。


「好き……か」


わたしは、隼人くんしか知らない。


好きになってくれたのも、好きになったのも。


ふと隼人くんが告白してくれた日のことを思い出した。