男子と会話はできません


フードコートに並んでランチを食べ終えて、夕暮れの前にシャトルバスに乗って駅まで向かった。


館内にも駅にも隼人くんたちの姿が見当たらなくて、心細さに拍車をかけた。


ダメだなって思うのに。


それから、送るというから断ったけど、結局押しきられるような形で、最寄りの駅からの帰り道、河川敷の上を2人で歩いていた。


「ごめん。なんか無理やりだったよね」


「えっ?」


「なんか上の空だったから」


「う……ううん。そんなことない。ちょっと緊張してて……ごめんね」


謝ると、「良かった」と市ノ瀬くんは言った。


「隼人がいないから、そんな顔をしたのかと思って」


笑えなかった。その通りだったから。それから、笑わなきゃって気付くけど、遅かったわたしの行動。