「あのさ、本読みたいから外でやってほしいんだけど」


そう言ったこともあるけど、変わらない。


いつもこんな感じだ。


あとで知ったけど、高塚とは幼稚園が一緒だったらしい。


存在を確認をしたのは互いにこのくらいだったような気がするのだけれども。


とりあえず接点なんてなかった俺は、高塚もバカにする男子もなんだか同じに見えて、ちょっとうるさくて迷惑だった。