でも確かにそうだった。
定期戦の結果は、西高が総合優勝して二連覇を達成して、
バスケ部も二校とも下して、一位だった。
コートの中を走り、きれいなシュートを決める市ノ瀬くんはとてもかっこよかった。
「かっこよかった。バスケしてるの」
たどたどしく伝えると市ノ瀬くんは、急に顔を背けた。
あれ。変なこと言ったかな?怒らせちゃった?
あ。かっこいいわけないじゃーん!みたいに笑いながら返事をするところだったかもしれない。
頬をさすりながら正面を向いた顔が、少し赤かった。
照れたのかな?
と気づくと、今度はかっこいいなんてストレートに言った自分が恥ずかしくなってきて、わたしも顔が熱くなってきた。
二人して急に恥ずかしがって、おかしいよね。ちょっと俯いて顔を隠した。
「不意打ち、卑怯です」と、市ノ瀬くんは呟いた。
「ふ……不意打ち?」



