ずっと口を押さえつけられているのも苦しいので、両手にぐっと力を入れて引っペがした。 「はぁ……苦しかった。突然何? 昨日は子供を寝かしつけにかかるお父さんみたいに優しかったのに」 「は?」 二人が声を揃えて、目を丸くする。 「昔、寝る直前にお父さんがしてくれてたの。 ああ、懐かしいなぁって思ったんだけど。 おでこにチュって。 なんで瀬田があたしにするのかなぁって」 二人は黙ってあたしを見ている。 ちょっと驚いた顔で。