「今日だけじゃないよな?」

「確かに。いつもこんな調子だよね?」

「気づかないのは立花本人だけ。か」

クラスメイトの話し声が聞こえる。

「え?
鈍すぎるお前の方がバカ」

「何よ、もぅっ!」

頭をグシャグシャにかき混ぜられて、それを文句言いながら手櫛で直して。