鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

「ふふ、立花さんがなんで? って顔で戸惑ってる。
考えてることが丸わかりなんだよね、かわいい!」

「ね、かわいいねぇ」

後ろで声が聞こえる。
どうして瀬田どころか、周囲の皆もそんなこと言うの?

首をかしげてそちらを見ていると、さっき話していたクラスメイトが視線に気がついたのか、笑いながら手を振ってきた。
手を振り返して、しいたけを頬張る。

「あ、あつ……」

一口かじって皿に戻して、瀬田に渡されたお茶を飲む。

「ふぅ」

「バカだな、美空。
どう見ても熱いのに」

けらけらと笑う瀬田が、憎ったらしい。