鈍感ちゃんと意地悪くんの初恋物語

「ちょっと瀬田、邪魔しないでよ、あたし、これから宣伝に行くんだから!」

「知らずに宣伝とは、またどうしたことかねぇ?
さ、入るぞ?」

「ちょっ……待ってって!」

腕をぐいぐい引かれる。
入口で、中川さんがかぼちゃのバックをあたしの手からとって、何か知らないけどうん、と、頷いた。

「ひっ……」

いつもと違う暗くて不気味な教室。
狭くておかしな空間。