「広...い!」
駅前のレミアージュの店内に入ると、私は息を呑んだ。
とてつもなく広い。
「とりあえず、飲み物買ってくるね!何がいい?」
梨花の声。
「んじゃ、俺アイスコーヒーで」と、龍人君。
「ハニーレモネード、蜂蜜増量で」
私と由来君の声がハモった!
「お、気が合うね!」
由来君の優しい声。
結構背が高くて、ドキッとする。ってやだ、私、いつの間にか由来君のこと意識してる‼
「龍人君はさー、名門一族の出身?」
梨花がチョコレートミルクラテを飲みながらきく。
「いや、俺は全然。でも由来は父親がレミシーの社長なんだ‼」
レミシーは、全国に展開してる、高級ブランド店。
「よかったら、今度家に来て。素敵な服もプレゼントする。」
父上と母上に頼んで、中学生限定のパーティーを開こうと思うんだ、家のフューチャーホールを使って、開こうと思ってるよ。superboysとか、芸能人もたくさん呼んでおくよ!」
「スーパーボーイズ!」
私と梨花の声がハモった。
「フューチャーホールとか、よくわかんないけど、楽しみにしてます!」
私と梨花は声をあわせてそういった。