私は困っていた。



「なんだかなー……」




今の時間はお昼休み。


いつもだったら午前中の授業から解放された解放感と楽しみにしているお弁当(ちなみにこれは自分で作っている!冷凍食品の詰め合わせだけど、それはまあ、好きだからいいのだ)を食べられる嬉しさでテンションの高いわたしがいるはずなのだが今日は違う。

これ見よがしにウーンウーンと隣の友達をチラチラと見ながら頭を抱えていた。


そんな私を心配するわけでもなく友達の、優が「今度はどうしたの」と聞いてくれる。うん。若干棒読みなのは気になるけど、待ってました!


「北条くんのことなんだけどねー」


多分そうだろうと思っていたのか顔には「だろうな」という顔の優は放っておいて、私は話をすすめた。



「なんかね……北条くん、バカで軽い女が嫌いだって言うんだけどねー」

「ああ、こないだタイプ教えてもらったって言ってたね」


なんでタイプを聞いて嫌いなタイプを答えてくれたのか謎だなって思ってたけどね、と優が言う。

うん。
私も謎だなーって思ってたんだよ。

天然なのかなーとか。



だけど。



もしかしたら、それは、わざとだったのかもって今なら思う。




「もしかして私ってバカかな……?」


「え、今更?」

「!!!」