「前も言ったよな?
私の友達に手出したら、コロスって」

『じ、冗談だよな…?
お前は兄さんにバカなことしないよな…?』

「いっぺん死ね!」

『ギャーーーっっ!!!』


友達は妹に殺された
まあ、半殺しだ


「あんた、コイツの友達?」


妹は死んでいる友達を指差して俺を睨んできた


あっ…
コイツになった…

もう兄貴じゃなくなったんだな


「うん、そうだけど」


俺は何故か恐怖心はなかった
いや、恐怖心なんてない

だって俺は
女…彼女の足に目がいっていて

友達がどうなろうがよかった


むしろ俺がその綺麗な足で踏みつけられたいと思ってしまった


な、なんだ…
なんなんだ、この感情は…

はっ!
も、もしかして…


これが恋……


「あんた友達考えてつくった方がいいよ
コイツの側にいると酷い目に合うのがおちだから」


俺を心配してくれてる…!?


彼女は俺に背を向けると部屋から出て行こうとしていたので、俺は無防備な彼女の背中に抱きついて、彼女の足を止めた


「ちょ…なに!?」


おお…
肌白いし、腰細!!
しかもいい匂いする…


俺は彼女に抱きつきながら
彼女の首筋に顔を埋めていた